「投資は難しそう」「失敗が怖い」—そんな不安を持つ方も多いのではないでしょうか。今回は「投資は怖いけれど、貯金だけでは不安」という方に向けて、リスクを抑えながら資産を育てる方法をご紹介します。投資は怖いという思いを克服し、安心で趣味のように始められる方法を学んでみましょう。
なぜ投資は怖い?
なぜ「投資は怖い」と思うのでしょうか?
その一番の原因は、情報不足と不確定な未来です。「資産が消失してしまうのじゃないか」という不安は誰もが抱きます。しかし、しっかりと情報を集め、試しに小さな金額から始めることで、その不安は少しづつ控えられます。
手軽で安心できる情報源としてテレビ番組の視聴があります。投資初心者向けの番組もいくつかありますので、まずは視聴からはじめてみるのもいいでしょう。
- 元本割れへの恐怖
- 知識不足
- 過去の失敗談や詐欺などのニュースの影響
- 投資は目に見える商品ではないため、何を買っているのか分かりにくい
60代「投資が怖い」人の資産運用:基本の「守り」の方針
つぎにチェックしたいのは、資産運用にまわせる資金を確認すること。
資産運用を始める前に、投資に回せるお金がいくらなのか、まずは自分の生活費を把握することが基本となります。一般的には月々の生活費を基準に、具体的な金額を計算していきます。
しかし、月々の生活費を算出するのが面倒だという方のために、目安としての割合もご提示いたしますが、月々の生活費にいくら必要かは老後の資産を守るためには必要な数字となりますので、算出することをおすすめいたします。
安全な運用のための資産配分
- 基本の目安は貯蓄80%:投資20% 簡易的な目安として、全資産のうち80%は安全な預貯金、残りの20%を投資に回す配分がおすすめです。
- 具体的な貯蓄額の計算方法 月々の生活費×12ヶ月×5年分を、安全な預貯金として確保しましょう。 例:月の生活費が25万円の場合 → 25万円×12ヶ月×5年=1,500万円を預貯金として確保
- 投資に回せる金額の目安 預貯金として必要な金額を確保した後の余裕資金から、20%を上限に投資を検討しましょう。
リスクを抑えるためのポイント
- 生活ストック資金を確保する
生活費6カ月~1年分は現金で保持し、それ以外の余剰資金で投資を行うことが大切です。 - 分散投資を徹底する
株式・債券・投資信託など複数の商品に分散することで、一つの市場変動による影響を軽減します。 - 長期的視点で運用する
投資期間を10年以上とし、市場の短期的な値動きに惑わされない姿勢が重要です。
初心者向け!おすすめの投資方法
60代から始める投資は、「リスクを抑えつつ安定したリターンを目指す」ことがポイントです。以下に具体的な方法を紹介します。
つみたてNISA
- 特徴: 少額から始められる非課税制度で、金融庁が厳選した信頼性の高い投資信託が対象。
- メリット: 運用益が最長20年間非課税。毎月1万円~2万円程度から積立可能。
- シミュレーション: 月2万円を10年間積み立て(利回り3%)で約270万円の資産形成が可能
- おすすめ銘柄例:
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
投資信託
- 特徴: プロが運用するため初心者でも安心。1万円程度から購入可能。
- メリット: 分散投資でリスクを軽減。株式や債券など複数の商品に分散される。
- おすすめ先: 楽天証券やSBI証券などのネット証券は手数料が安く便利.
債券投資
- 特徴: 元本保証型の商品もあり、リスクが低い。
- おすすめ商品例:
- 個人向け国債(変動10年型):利率は物価や金利動向に応じて変動
ロボアドバイザー
- 特徴: AIが自動でポートフォリオを構築・運用。
- メリット: 知識不要で手間がかからない。少額からスタート可能
投資初心者でも安心!不安を減らす3つのルール
「投資は怖い」という気持ちを和らげるためには、リスク管理が重要です。以下の3つの基本ルールを心がければ、不安を大幅に軽減できます。
長期・積立・分散投資
- 長期投資: 短期的な値動きに惑わされず、10年以上のスパンでじっくり運用する。
- 積立投資: 毎月コツコツと一定額を積み立てることで、購入価格を平均化。
- 分散投資: 複数の商品や地域に分散して投資することでリスクを軽減。
例えば、「つみたてNISA」を活用すれば、毎月1万円から始められ、運用益が非課税になるメリットがあります。おすすめ商品として「eMAXIS Slim全世界株式」などがあります。
余裕資金で始める
「なくなっても生活に影響しないお金」を使うことが大切です。例えば、生活費6カ月分以上の貯蓄を確保した上で、その余剰分を投資に回しましょう。
専門家や信頼できる情報源を活用
ネットに転がっている情報には怪しいものも含まれています。それに比べて、テレビ番組や雑誌などの情報は、チェック機能が働いており、比較的安全な情報源といえます。安全な情報源を見極めた上で、活用してみるといいでしょう。
60代の資産運用:3つの重要ポイント
- 投資は余裕資金からのみ行う
- 焦って高利回りを求めない
- 情報は信頼できる情報源のものを利用する
まとめ
60代からの資産運用は、「守り」が大前提です。生活費をベースに必要な貯蓄額を算出し、余裕資金の範囲内で投資を検討しましょう。投資は基本的に資産の20%を上限とし、安定した商品を選ぶことで、リスクを最小限に抑えることができます。
焦る必要はありません。自分の生活スタイルに合わせて、着実に進めていくことが、安心な資産運用への近道です。